演奏(長田真実さん)開演を待つ140名の熱気で礼拝堂が満たされた時、笑顔の長田真実さんが登場。祈祷に続いてその指が鍵盤に触れた瞬間、楽譜で大人しく整列していた音符達が踊り出し、オルガンの笛達は喜び唄い、50周年を称える厳か且つ華やかな音色で開始。曲の合間には辻オルガンの特徴、制作者とのふれあい、様々なオルガン等について映像を交えてのトーク。オルガンの歴史旅さながら国と時代を巡り、時にストリートオルガンのような賑やかで世俗的な音色、時に和楽器のような不思議な音色、バッハではオルガンでしか表現できない不協和音のぶつかり合いとそこから解放された瞬間の明るさの魅力に浸り、鍵盤から指が離れ最後の音が消えたとき、会堂は、ため息と拍手に包まれました。アンコールはブラームスの『装いせよ、わが魂よ』が会衆の心に染み入り、祈祷と共に閉会しました。朝の教会学校から参加して下さった長田さんに心から感謝します、長田さんお言葉にあったように、明るくお喋りな このオルガンで愛しく音を紡ぐような奏楽が続くことを祈ります。
(駒場エデン教会奏楽者 渡邉真理子)

オルガンコンサート風景


プ ロ グ ラ ム

C.メールロ : トッカータ 第4番
Claudio Merulo (1533-1604) : Duodecimo detto sesto Tuono Toccata Quarta 

C.メールロ : フランス風カンツォーネ
Claudio Merulo (1533-1604) : Canzone alla Francese La Pazza 

G.サルヴァトーレ : フランス風カンツォーネ
Giovanni Salvatore (1620-1688) : Canzone Francese Seconda, del Nono Tuono Naturale 

J.C.ケルル : かっこうによるカプリッチョ
Johann Caspar Kerll (1627-1693) : Capriccio sopra il Cucu 

G.ムファット : シャコンヌ
Georg Muffat (1653-1704) : Ciacona (Apparatus musico-organisticus) 

J.P.スウェーリンク : それはマルスの神
Jan Pieterszoon Sweelinck (1562-1621) : Est-ce Mars 

    ――― 休憩 ―――

讃美歌21-527番「み神のみわざは」(1節目をみなさんで)

J.パッヘルベル : パルティータ「神の御業はすべて善きことなり」
Johann Pachelbel (1653-1706) : Partita “Was Gott tut, das ist wohlgetan” 

(讃美歌21-527番「み神のみわざは」(2節~4節をみなさんで)

G.ゲラルデスキ : ロンド
Guiseppe Gherardeschi (1759-1815) : Rondo  

W.A.Mozart : アンダンテ KV616
Wolfgang Amadeus Mozart(1756-1815) : Andante F-Dur KV616

松岡あさひ : ぶらんこ ~フラゴナールの絵画に基づくサラバンド~
Asahi Matsuoka(1985- ):The Swing ~Sarabande based on a painting by J.H.Fragonard~

J.S.バッハ : 前奏曲 ニ長調 BWV874(平均律グラヴィ-ア曲集 第2巻より)
Johann Sebastian Bach (1685-1750) : Praeludium in D BWV874/1  

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教会学校 分級で当日、長田さんは午前中の主日礼拝にも、参加してくださいました。そして教会学校の分級では、長田さんによるオルガンのわかりやい説明を聞いた後に、実際にオルガンを弾かせてもらった子供たちは大喜びでした。またオルガン演奏会終了後の懇親会でも、長田さんは皆さんからの多くの質問に丁寧に答えてくださいました。長田さんと共に、笑顔に溢れ和やかな時間を多くの皆さまと共有することができました。長田さん、並びに懇親会にご参加の皆さま大変、ありがとうございました。

 
オルガンコンサート懇親会 長田真実さん